東日本大震災
3月11日午後2時46分18秒、東北地方の太平洋沖を震源地に発生した地震はマグニチュード(M)9.0、最大震度7(県内は横浜市中区や川崎市川崎区など4地点で震度5強)を記録、巨大津波が東北地方の沿岸部を襲った。東京電力(東電)福島第1原子力発電所で放射性物質の放出を伴った原子力事故が起こった。震災による死者・行方不明者(2018年9月10日、警察庁発表)は1万8,432人(県内は死者4人)。
県内にも多大な被害が及んだ。横浜市中区などで震度5強を記録し、交通機関がストップ。街に「帰宅困難者」があふれた。停電が起こり、断水やガスの供給は止まるなどライフラインに打撃を与えた。液状化被害も起こった。
「足柄茶」から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出されたほか、汚染された可能性がある食肉が県内でも流通。汚泥焼却灰から高濃度の放射性物質が検出された。東電初の計画停電でJRや私鉄が運行本数を大幅に減らし、通勤・通学は大混乱。電力使用制限令が出され、県民は知恵と工夫で「15%節電の夏」を乗り切った。
サプライチェーン(部品の調達・供給網)が断たれ、県内企業の生産活動は一時停滞。県が公表した津波浸水予測図素案は県民の高い関心を集めた。
写真は、交通手段がなくなり立ち往生する利用客に電車の運行状況を説明する駅係員=横浜駅
世相
東日本大震災が発生、東北地方の太平洋岸に大津波。東電福島第一原発事故で、県内でも放射性物質が検出。計画停電で通勤・通学も大混乱
サッカー女子W杯でなでしこジャパンが初優勝
流行語
なでしこジャパン 絆 帰宅難民 風評被害
流行歌
「マル・マル・モリ・モリ!」(薫と友樹、たまにムック。)
「フライングゲット」(AKB48)
県内
松沢知事が都知事選断念(3月)
リニア新駅、相模原に(6月)
世界遺産に鎌倉推薦へ(9月)
オウム事件裁判終結(11月)
古川聡宇宙飛行士が帰還(11月)
国内・国際
八百長問題で大相撲春場所中止(3月)
国際テロ組織アルカイダ指導者ウサマ・ビンラディン容疑者殺害(5月)
“ドジョウ”野田内閣誕生(9月)
中東に民主化の波、リビアのカダフィ大佐死亡(10月)
円が戦後最高値更新、1ドル75円32銭に(10月)
北朝鮮の金正日総書記が急死(12月)
県人口:905万人
新生ベイスターズ誕生
TBSホールディングスから横浜ベイスターズの買収を決めた交流サイト運営大手のディー・エヌ・エー(DeNA)の球界参入がプロ野球の臨時実行委員会とオーナー会議で12月1日承認され、「横浜DeNAベイスターズ」が誕生した。
写真は球界参入が決まり、笑顔で抱負を語るDeNAの春田真会長(左)と守安功社長=12月1日
神奈川県知事に黒岩氏初当選
4月10日に投開票が行われた統一地方選の前半戦の神奈川県知事選では、無所属の新人4人の争いとなった。ジャーナリストで民主、自民、公明3党の県組織が推薦する黒岩祐治氏が、前開成町長でみんなの党、神奈川ネット推薦の露木順一氏らを破り、初当選を果たした。
写真は初登庁する黒岩知事=4月25日、県庁
なでしこW杯優勝、県内選手活躍
7月17日(日本時間18日)、フランクフルトで行なわれたサッカーの第6回女子ワールドカップドイツ大会決勝で、日本代表「なでしこジャパン」が米国を破って初優勝。川澄奈穂美、近賀ゆかりら県内関連の選手が活躍した。
大勢の見物客が見守る中、商店街をパレードする川澄選手(中央左)と上尾野辺めぐみ選手(同右)ら=9月25日、大和市の二条通り
藤子ミュージアム開館
川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市多摩区)はドラえもんの誕生日と同じ9月3日に開館。
作品の原画や藤子さんの仕事場を再現した空間などが展示され、連日多くの来館者でにぎわった。
2011(平成23)年の世相
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